友達がいなくても快適だ
アドベントカレンダー
こんにちは、fymartymです。今年触ったゲーム Advent Calendar 2019の4日目の日記です。
みなさんポケモンやってますか。私は実はポケモンはそんなに好きではありません。私のポケモン遍歴はリアルタイムでは青、それから銀、そのあとは大学生になってからポケモン三国志とダイパ(どっちだったか忘れた)を中古で買ったのと、大人になってからのポケGO(あと最近ポケマス触った)。ゲーム以外のメディアでは、小学生のころアニメを観ていたと思います。ミュウツーの逆襲の映画も、たしか観に行ったはずです。幼稚園児の頃には151匹を暗誦する歌を覚えていたようでした。最近では、名探偵ピカチュウ。そのぐらいでしょうか。
そんななか、新作である剣盾の盾を購入し、ストーリーをクリアしました。
ポケモンを遠ざけていた理由
私がめんどくさい性格の持ち主であることもあり、流行しているとあまり興味を持てないみたいなところがあったかもしれません。高校生~大学生以降は、ポケモンのオタク媚びが鼻につくようにもなりました。私は児童向けコンテンツが結構好きなのですが、そこに大人向けの要素が少しでも入る(ように見える)と拒絶反応を起こしてしまう、面倒なオタクなのです。それでも、TGS2017ではポケモンサンムーンが、そして翌TGS2018には同リメイクのウルトラサンウルトラムーンが日本ゲーム大賞で賞を受賞していましたし、版権パワーを差し引いてもその支持は本物なのだと認めざるを得ませんでした(←何様なのか?)。ちなみに余談ですが、サンムーンの体験版を3DSで遊んだときはロードが長くてすごくイライラした覚えがあります。
ここにきてなぜ剣盾を購入したのか
もともとポケモンへの興味が薄い上に、発売が近くなってからはtwitterなんかでポケモンリストラに関するリークで盛り上がっていましたし、全くやる気なかったです。例えば↓のイベントシーンのリークもありましたが、多数のポケモンリストラしてモデリング・アニメーションのレベルがこれかよ? みたいにボロクソ言われていたと思います:
伝説の方向転換 #ポケモン剣盾 #NintendoSwitch pic.twitter.com/Y4pOnuzJxY
— 薬袋 (@fymartym) November 24, 2019
発売直前にして前評判は最低となったポケモン剣盾。リークによってヘイトを稼いだゲーフリが貶められるハッシュタグが盛り上がったりもしていました。そんな中で唯一惹かれる要素があったとすれば、主人公の容姿のカスタマイズくらいでしょうか。けど、児童向けなだけあって安価で、話題性も高く、これまでまともにプレイしてないのに腐してきているからそれもどうだろうなと思って、買ってしまいました。この話題性というのは本当に気をつけなければならないところで、例えば過去にはどう考えても自分の性格には合っていないのにスイッチのスマブラを発売早々購入したりとかしています。これは結局10時間くらいしかプレイしていないと思うし、何やってんの? って今でも思います。剣盾はスマブラよりずいぶん安いとはいえ、遊ばないなら無駄な出費でしかありません。
感想
ネタバレ的なことも含まれると思いますが、やってみてクリアして、概ね以下のような感想です:
よい感想
- 30-40hくらいでクリアできるあっさり感と親切さ
- 後述のワイルドエリアのおかげでレベリングも快適。
- 一度対峙したことのあるポケモンであれば、戦闘時のコマンドでどれだけの効果が発揮できるかひとめでわかる。コマンドの無駄撃ちをしなくてすむ親切設計が嬉しい。
- クリアまで挫折しなかった、というだけでも満足度は高い。
- 操作性の話でいうと、チャリで階段も爆走できるのは個人的にポイント高い。妖怪ウォッチとかはチャリ漕いだまま階段に突入するといちいち降車するのでめんどい。
- ゲーム中盤くらいの全能感
- インターネットで世界中のユーザと同時に遊べる「ワイルドエリア」内の探索がワクワク要素。所持するジムバッジの数で捕獲できるポケモンの制限はあるものの、中盤以降はワイルドエリアのほぼ全域を探索することができ、つよつよポケモンに戦いを挑んだり、ギリギリの高レベルのポケモン捕獲にチャレンジできる。
- え? ポケモンって友達がいなくてもできるやん!
- 剣盾限定ポケモンとか、ぼっちはどうやって手に入れるの? その切実な悩みを解決してくれる「マジカル通信」。同じタイミングでマジカル通信を実施したどこかのユーザと、交換完了まで何が送られてくるか不明のドキドキポケモン交換ができるしくみ。自分が選ばなかった御三家ポケモンをもらえたときは嬉しかった。
- インターネットモードにした状態のワイルドエリアでキャンプを設営すると見知らぬユーザが飛び入り参加してくることがあるので、そこで最高のカレーを作るのもなかなか楽しい。
わるい感想
- ワイルドエリア、大体天気悪い問題
- 視界が悪くてストレス。
- 操作性とかの細かい不満
- メニューが色々機能ありそうに見えるけど大して使わない。よく使うのはポケモンの入れ替え、レポートくらい。図鑑を呼び出すときのテンポが遅くてイラつくが、デフォルトではメニュー開いて一番最初は図鑑にフォーカス当たってると思う。どうせなら図鑑呼び出しは別ボタンに割り当てればよいと思った。
- ポケモンセンターの回復とか、決まりきったムービーシーンが地味にストレス。この演出をスキップできる回復の人に声かけたほうがいいぐらい。決まりきった演出とか、バトルの演出とか、2倍速モードみたいなのあるといいんだけどそれはさすがにアレなのかな。
- キャンプでポケモンと遊ぶときのおもちゃ選択の方式は最悪だと思う。
- リストラ数多すぎ
- 登場するポケモンの数が少なすぎて、終盤からはワイルドエリアへのワクワク感も消え失せる。せっかく天候によって湧いてくるポケモンが違う、のようなシステムがあるのだから、「どれだけ遊んでも、毎日新しいポケモンに出会える」みたいな楽しさが欲しかった。
- ポケモンが少ないということは、ジムチャレンジなどのストーリー対策で使用するポケモンがかなり限られてしまうということだ。このゲームは属性の相性がバトルを左右するので、全然好きじゃないポケモンを育てないといけない、というようなつらい時間が発生する。
- せっかくのマジカル通信も、ポケモンの数が少ないために、進行状況につれて新鮮さが失われていく。見方を変えて、初心者に向けてレアっぽいポケモンを放流する、というような心持ちになれないこともないが、やはりポケモンが少ないから「どうせみんなすぐに手に入れられるしな……」となってしまう。
- ホップくんを見ていてつらい(ストーリー)
- 主人公の近所に住んでる男の子? が主人公をポケモンの世界に連れ出してくれるのだが、ストーリー上ことごとく噛ませ犬的な役割になっていて、常に声デカそうな感じ(CVとかないけど、セリフのビックリマークの圧とか、大口開けてる様子とか)がなんだか見ていていたたまれない気持ちにさせられる。
- 主人公はずっと黙ってるし何故かやることなすことみんなから全肯定されるので、余計につらい。強い目的を持っていたわけでもない主人公がトップになって、それをホップくんはどういう気持ちで見ていたのか。主人公はあわれなホップくんを見てどう思ったのだろうか……。
- 思ったほど自在には着せ替えられなかった
- メイン要素じゃないから仕方ないけど、思ってたほどじゃなかった。
- CGがたぶんイマイチ
- リークについて多くのユーザに言及されたように、いまいちだった。一部のジムリーダーの動きなんかは凝っていたけれども、物語上何度も対峙することになるホップくんの動作や表情の変化は繊細さに欠けた。それで、鬱陶しいのである。
- 通信交換のパスワードが突破されまくる
- 剣盾ではマジカル通信のほか、ちゃんと知り合いとすり合わせた上での通信交換もできる。それにはパスワードを設定する必要があるのだが、このパスワードが4桁なので、普通に知らん人とマッチングする。
- 剣盾ではマジカル通信のほか、ちゃんと知り合いとすり合わせた上での通信交換もできる。それにはパスワードを設定する必要があるのだが、このパスワードが4桁なので、普通に知らん人とマッチングする。
総評
- 値段なりのボリューム感とクオリティ
- クリアまではギリギリ飽きないバランスで秀逸(なおクリア後に即飽きる模様)
- 搭載されているシステムのすべてをぼっちでも楽しめるのは神仕様
- きせかえ目当てなら別ゲーが正解、3DSのシンデレライフをぜひどうぞ
ポケモン剣盾は友達いらず!
剣盾をやって一番印象に残ったのはこれにつきる。友達がいなくても楽しいゲーム。引きこもりオタクにはちょうどいいです。児童向けゲーはもうちょっとリアルの結びつきを重視してもいいような気もしますけどね。
まあでも、有名な人も言っていましたよね。「君に友だちはいらない」って(そういう意味なのかどうかは知らん)。